フキはフキノトウが春の訪れを知らせると共に、食として重要な植物である。葉柄を食べるよう栽培されるフキは３倍体。葉柄が２ｍにもなるアキタブキ(subsp.giganteus)はフキの亜種とされる。

種子の飛ぶ頃

　蕗の薹(ふきのとう)から種子が飛ぶ時期の姿は想像ができない。写真のように高さ50cmにもなり、風に乗りより遠くへ種子を飛ばそうとしている。フキは雌雄異株で花序であるフキノトウを見れば雄花、雌花の違いに気が付く。種子を飛ばす株は雌株である。
　藤下典之さんによると大型のフキのアキタブキは二倍体で、暖地の平地で栽培すると巨大性が現れないという。不思議である。また野菜として栽培されるフキは三倍体であり、食用にする葉柄が長く太い特徴を持つそうである。

参考文献

1. 藤下典之(1994)：週間朝日百科 植物の世界６，朝日新聞社