山野に生えるつる性の多年草です。
つる植物の巻きつく方法はいろいろあります。ボタンヅルではどこを使って捲きついているでしょうか。
茎は捲かずに葉柄がクルっと捲きついています。しかし葉柄だとやがては葉と共に落ちてしまわないでしょうか。ボタンヅルは複葉で１枚の葉は３枚の小葉からできています。秋の落葉時に小葉は落ちますが葉柄は落ちません。やがて葉柄は枯れていきますが、硬くなり茎を支えているようです。ボタンヅルはClematis属でテッセンの仲間です。よく鉢植えで売られているクレマチスを見てもその様子がわかります。
ボタンヅルの葉は『１回３出複葉』といわれ、１枚の葉が３枚の小葉に分れています。よく似たコバノボタンヅル『２回３出複葉』といわれます。ボタンヅルの小葉がさらに３枚ずつに分れ９枚の小葉があります。カラマツソウなどでは『２-４回３出複葉』といわれ、小さな小葉をたくさんつけています。