アラカシはブナ科コナラ属でドングリをつくる仲間です。コナラやミズナラのドングリとはドングリを支えている殻斗の模様の違いで区別されます。カシ類は模様が環状になります。
カシの仲間にはアラカシ・アカガシ・シラカシ・ウラジロカシなどがあります。シラ・アカは材の色を表わします。
カシの仲間には照葉樹という別の名前があります。この名は葉に光沢があることから付けられています。葉は厚く丈夫に作られています。落葉広葉樹のことを思うと照葉樹は暖かい所に適応した植物と考えられますが、葉の形態は冬の寒さと乾燥に適応したものです。じゅうぶん暖かく乾燥の心配のないところの植物はあのように丈夫な葉を作る必要はありません。
常緑樹であるカシ類の葉の寿命はどのぐらいでしょうか。枝の付け根にある横すじ（芽鱗痕）に着目すると何年前に出た枝かわかり、その枝に付いている葉の寿命もわかります。多くは２年のようです。葉の寿命は生育場所や葉の付いた位置でも異なります。日陰の葉は寿命が長く、日向の葉は寿命が短いと言われます。